キャンパスが美術館

SCHEDULEスケジュール

  1. HOME
  2. スケジュール
  3. SEIAN ARTS ATTENTION 16 Error of Reality
Design|M.kawamitsu

展覧会概要

 

 今年のセイアンアーツアテンションでは、「Error of Reality」と題した展覧会を開催致します。私たちの現実世界を捉える感性や認識に少しだけエラーを起こさせるような、現実と虚構の間を行き来する、ユニークでユーモアのある5組の作品を紹介していきます。


 私たちは現在、目の前にある現実世界をどのように認識し、感じているでしょうか。科学技術が発展し、インフラが整備され、生活水準は確かに向上しているように思えます。一方、自然災害、パンデミック、戦争など、過去に経験したことのあるあらゆる災害を、私たちは21世紀早々一つも防ぐことはできませんでした。日本では経済の低迷や少子高齢化など、先行きの見えない課題が山積し、生活の豊かさを実感する以上に、漫然とした不安や閉塞感を感じている人も多いのではないでしょうか。


 そうした中、本展では私たちの現実世界を捉える感性や認識の「エラー」の可能性について考えてみます。タイトルにある「エラー」という言葉はラテン語を語源とし、本来あるべき状態から逸脱したもの、というニュアンスを含んでいます。例えばコンピュータプログラミングの世界では、電子計算機を期待通りに動かすための記述(=プログラム)が、正しく記述されていない時に、エラーは発生します。エラーは一般に悪いもの、危機的なものと思われがちですが、本来は誤りの箇所を特定し、修正するためのヒントを示す役割を担っています。


 私たちの現実世界を捉える感性にも、そうした逸脱=エラーが垣間見える時があります。目の前に提示される様々な物事に対して、現実だと感じていたものがそうではなかったり、虚構だと感じていたものが現実であったり、そうした感性のエラーは時にトラブルの元にもなりますが、行き詰まりを見せる現実世界の感じ方を捉え直し、ネガティブな見方をポジティブに反転させる契機となることもあります。


 そこで本展覧会では、私たちが持つ現実世界への感性や認識にわずかなエラーを起こさせ、別の視点から世界を捉える想像力を駆動させる、ユニークでユーモアのある作品を紹介していきます。現実性と虚構性の間を絶妙なバランスで渡り歩くアーティストの表現に触れることで、私たちが持っている現実世界への常識をリセットし、日々の不安や閉塞感にわずかながらの風穴をあけ、目の前に広がる世界の見方をより楽しく、豊かにする契機となることを目指します。

 

 

※セイアンアーツアテンションとは、現代において注目すべきテーマを設定した総合芸術祭であり、キャンパス内に所在する複数のギャラリーを舞台に開催しています。2011年春のVOL.0から、今回で17回を数えます。また、本展は本学と本学同窓会(KAITSUBURI)との連携事業です。

 

 

 

 


 

ご来館のお客様へのお願い

来学時の事前予約は不要です。

 

ご来場の際には、会場入口で氏名の記入をお願いしています。

また、マスク着用・手指消毒などは個人の判断にお任せします。

出展作家

今村 遼佑 | IMAMURA Ryosuke
垣本 泰美 | KAKIMOTO Hiromi
虚構新聞社社主UK+本学在学生 | Kyoko Shimbun UK+Students of Seian University
谷平 博 | TANIHIRA Hiroshi
平瀬 ミキ | HIRASE Miki

展覧会詳細

2023 秋の芸術月間 セイアンアーツアテンション 16
Error of Reality

会 期|2023年10月13日[金]—11月11日[土]11:00—17:00
休館日|日・月曜日・祝日
会 場|成安造形大学【キャンパスが美術館】
  • 01バスストップギャラリー
  • 02スパイラルギャラリー
  • 04ライトギャラリー
  • 05ギャラリーウインドウ
  • 06ギャラリーアートサイト
  • 07ギャラリーキューブ
主 催|成安造形大学、成安造形大学同窓会
*【キャンパスが美術館】における大学と同窓会との連携事業の第六弾です。
企画原案|真下 武久(成安造形大学 准教授)
ディレクション|田中 真吾(成安造形大学 専任職員、【キャンパスが美術館】学芸員)
展示コーディネート|近持 久世(成安造形大学 技能職員、【キャンパスが美術館】学芸員)
デザイン|M.kawamitsu
PAGE TOP