成安造形大学でテキスタイルを専攻した3人は、アカデミックな手法を学ぶとともに、その枠にとらわれない新たな表現を模索してきました。一見するとその作品は、テキスタイルの分野から逸脱しているように見えるかもしれません。
「Nexus」－ネクサス－とは関連性のあるひと続きのものを指します。テキスタイルが育んだ表現の土壌をもとにして、私たちはその先に待ち受ける新たな表現方法を見いだしたいと考えています。
小板橋は故郷の繭を素材として用い、素材の表情を探り、空間を彩る作品を制作しています。武田は織り物が持ちあわせる表裏や、はじまりと終わり、たて糸とよこ糸の関係性を無くし、造形物への展開を試みています。マツムラは、綴織りの技法を用い、女性らしい身体の表皮を構築するイメージで制作しています。 繊維に魅せられた若手作家による表現の可能性をご高覧ください。