展覧会概要
テキスタイルアートは触感(Tactile/タクタイル)をともなう表現としてユニークな存在です。
昨今のファストファッションに象徴されるような画一的な世界観に対するアンチテーゼとしての手づくりへの回帰や個の身体性が注目される中、テキスタイルアートの役割は新たな広がりを見せています。
テキスタイルアートの誕生は半世紀前、その歴史とリンクするかのように歩んできた50歳前後の世代は、コンピュータ技術の発達とネット社会の到来、エコロジーという新しい価値観の創出など、社会のめまぐるしい変化にさらされながら自らの創作の場を切り開いてきました。
今回結集する作家たちは、いずれも大学という現場に身を置きながら、そこでしか気づかない問題意識を共有してきました。
これからのテキスタイル教育はどこへ向かうのか?自らの作品はどう進化するのか?尚、ゆるぎないものは何なのか?さまざまな角度から問いかけていきます。
出展作家
大高 亨|Tohru Ohtaka
川井 由夏|Yuka Kawai
島田 清徳|Kiyonori Shimada
田辺 由子|Yoshiko Tanabe
藤野 靖子|Yasuko Fujino