

SEIAN ARTS ATTENTION 19
木藤 純子 | KIDO Junko
06ギャラリーアートサイト
キャンパスが美術館では、現代において注目すべきテーマを設定した芸術祭を「セイアンアーツアテンション」と題し、毎年秋頃に開催しています。本年は、本学卒業生である木藤純子(2000年洋画クラス研究生修了)による展覧会「The Light Remembers ―いつか見た風景― Closer, 2011–2026」を開催します。
木藤は、それぞれの場所から受ける身体感覚を丁寧に読み解き、そのプロセスを主にインスタレーション作品として顕在化させる手法で、多くの美術館やギャラリーで発表を続けてきました。本展では、2011年に国立国際美術館で開催された展覧会「世界制作の方法“Ways of Worldmaking”」に出展した作品《Closer》の再構築・再展示を中心に、シルクスクリーンによる新作を織り交ぜて展示を構成します。
本展のメインとなる《Closer:「Sound of Silence #2」》は、木藤がかつて訪れた場所から得た感覚を、蓄光塗料を用いて描き出した作品であり、描画材の特性ゆえに暗転することで図像が浮かび上がってきます。まるで夜明けと共に徐々に白んで行く風景のように、蓄えた光によって自ら発光する図像は、独特の浮遊感をまといつつ私たちの前に立ち現れます。それは作者がかつて記憶した「光」であり、鑑賞者にとってもいつか出会った「光景」を彷彿とさせることでしょう。
そして、本展のもう一つのテーマとして、過去作品の再現と保存の問題があります。本来「会期中限りの体験」であったはずのインスタレーション作品を15年越しに再展示・再構成する時、そこにはどのような課題が浮かび上がってくるでしょうか。描画材の消耗や支持体の経年劣化、なにより場所との一体化を重視するインスタレーション作品の移設は、絵画や彫刻とは異なる問題を提起します。更に、当初仮設として制作された大型作品を遺すには、組立/解体と保存方法といったテクニカルな側面への言及も避けられません。本展ではこうした課題について、展示とイベントの両面から検討を試みます。
展覧会を通じて、かつて感じ取った「光」と出会い、未来への作品の託し方を考えるきっかけとなりましたら幸いです。
※セイアンアーツアテンションとは、現代において注目すべきテーマを設定した総合芸術祭であり、キャンパス内に所在する複数のギャラリーを舞台に開催しています。2011年春のVOL.0から、今回で20回目となります。また、本展は本学と本学同窓会(KAITSUBURI)との連携事業です。
2026 秋の芸術月間 セイアンアーツアテンション 19 木藤純子 展 「The Light Remembers ―いつか見た風景― Closer, 2011‒2026」
| 会 期| | 2026年10月13日[火]—11月13日[金]11:00—17:00 |
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| 休館日| | 日・月曜日 |
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| 会 場| | 成安造形大学【キャンパスが美術館】
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| 主 催| | 成安造形大学、成安造形大学同窓会 *【キャンパスが美術館】における大学と同窓会との連携事業の第九弾です。 |
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| 企画原案| | キャンパスが美術館運営委員会 |
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| ディレクション| | 田中 真吾(成安造形大学 専任職員 / キャンパスが美術館学芸員) |
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| 展示コーディネート| | 佐藤 健博(成安造形大学 技能職員 / キャンパスが美術館スタッフ) |
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| デザイン| | 塩谷 啓悟 |
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| 会場撮影| | 未定 |
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