2024年7月2日[火]—7月5日[金]
11:00ー19:00
美術領域現代アートコースでは毎年前期に、3年生によるリレー形式の個展を行います。
今年度は7月の間、9名の個展を開催します。
リレー個展は、学生主導のもと作品制作だけではない、広報・運営・記録といった展覧会全体に目を向けた活動を行っています。
7月 2日(火) ~ 7月 5日(金)の期間は、仲川駆による個展「ススムトカケル」を開催致します。
自分の祖父は長年趣味の一環として、掛け軸の制作や切り絵の制作など、親族たちをアッと驚かすような才能を見せ続けてきました。
その腕前は、"晃仙"という画家としての名前を持つほどでした。
しかし祖父は、その才能を周囲の人々にはほとんど見せず、身内の人間にしか明かしていませんでした。
そしてある日のこと、祖父が認知症であることが判明しました。
症状は徐々に進行し、現状孫である自分の名前はギリギリ覚えていますが、久しぶりに会う人、過去の出来事等は忘れがちです。
そんな時、ふとこんな思いがよぎりました。
「祖父はあの素晴らしい作品の数々を誰にも見られないまま、自分が作ったかどうかも忘れてしまうのか」
それは非常にもったいないと思いましたし、祖父の人生の一部とも言える作品たちが日の目を見れないのが悔しかったです。
そのため今回のこの個展は、祖父の作品を展示することで、少しでも日の目を浴びて注目して頂く、ただの個展ではなく、"キュレーション展"として企画しています。
そして、これが「仲川 駆 展」ではなく、祖父と2人で作り上げた「ススムトカケル 展」であることを強調したいです。
それに伴い、一部祖母にも協力してもらい、作品提供も賜りました。
美術領域リレー個展 仲川駆「ススムトカケル」
会 期| | 2024年7月2日[火]—7月5日[金] |
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会 場| | 成安造形大学【キャンパスが美術館】
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主 催| | 成安造形大学美術領域 現代アートコース |
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