美術領域現代アートコースでは毎年前期に、3年生によるリレー形式の個展を行います。

今年度は6月〜7月の間、11名の個展を開催します。

リレー個展は、学生主導のもと作品制作だけではない、広報・運営・記録といった展覧会全体に目を向けた活動を行っています。

7月13日(火)～7月16日(金)の期間ギャラリーキューブでは、YU XIN FANによる個展「TENS」を開催致します。

https://form.run/@seian-artlab-relaykoten2021

ギャラリーの中心には側面がそれぞれ異なる素材で組み立てられた三角錐の立体が置かれています。
天井に設置されたプロジェクターは三角錐に重なるよう火の映像が投影され、スピーカーからは水音のようなサウンドが流れています。
アクリル、鉄、鏡の素材で作成された立体に投影された映像は、素材の質感によって異なる反射の表情を見せます。
鏡とアクリルの設置面にはプリズムによる光の分散が起きており、その様子は焚き火から飛び散る火の粉のようにも見て取れます。
流れている音はFANさん曰く、日常で気になった音とのことです。
反射する硬質な焚き火というイメージの反転の面白さもさることながら火の粉のように飛び散る光のプリズム、不規則な揺れ動きの様にはずっと見ていたくなる不思議な魅力があります。
ぜひじっくりと時間をかけてご覧ください。