美術領域現代アートコースでは毎年前期に、3年生によるリレー形式の個展を行います。

今年度は6月〜7月の間、11名の個展を開催します。

リレー個展は、学生主導のもと作品制作だけではない、広報・運営・記録といった展覧会全体に目を向けた活動を行っています。

6月29日(火)～7月2日(金)の期間ライトギャラリーでは、齊藤あかねによる個展「記憶が呼吸するとき」を開催致します。

https://form.run/@seian-artlab-relaykoten2021

本展示は、作家の記憶をモチーフとした立体インスタレーションです。
展示室内には9つの展示台が等間隔に配置されており、その上には白い木箱が設置されています。
中を覗くと様々な大きさの透明な円柱がびっしりと並べられており、その表層は切断された断面のようにも、泡のようにもみて取れるビジュアルをしています。
断面は2層に重ねられており、一番底には木陰や建築物などの写真が貼り付けられています。
記憶が細胞のように変化していく様子を表現していると齋藤さんは言います。
日光のゆらぎやギャラリーに吹き込む風など、微細な変化で箱の中のイメージは変化していきます。

訪れる時間帯によっても作品の見え方は変わるでしょう。
ぜひ一度足を運んでみてください。