美術領域現代アートコースでは毎年前期に、3年生によるリレー形式の個展を行います。

今年度は6月〜7月の間、11名の個展を開催します。

リレー個展は、学生主導のもと作品制作だけではない、広報・運営・記録といった展覧会全体に目を向けた活動を行っています。

6月29日(火)～7月2日(金)の期間ライトギャラリーでは、光田詩穂による個展「MIL MIL」を開催致します。

https://form.run/@seian-artlab-relaykoten2021

本日はお越しいただきありがとうございます。
作品をご覧頂くにあたって、この作品を制作することになったきっかけと、展示作品のモデルについて少しご紹介させて頂きます。
まずは、この作品を制作することになったきっかけですが、私が普段から人を被写体とした写真(主に女性が多い)を撮っているのですが、衣装やヘアメイク、シチュエーションを指定して写真としての写真を作っています。もちろん編集で顔やスタイルや色味を変えたりするので、本来人の目で見た景色とはまるで違うものが出来上がるのですが、それを良しとして受け入れたいという気持ちからあえて表面をならしたようなリアルさのない風合いにしています。今回は、露出の多い衣装。時には男性によって女性性を搾取されることを受け入れることが出来る女性も多数いるのではないかと何度も思った経験があります。そして、それもまたひとつ、強さであると言っても許されるべきだと感じたからです。次に、モデルの紹介です。金髪に赤いビキニ、ルイヴィトンの金でできたネックレスがよく似合う彼女は、私の高校時代の友人です。彼女は高校卒業後、主に夜の仕事をしてきました。若さと顔と自慢のスタイルを武器に金を稼ぐことができる権利を持っている女性です。18のときに進学も就職もしなかったことについて、彼女が後悔している様子を見たことがありません。今回の依頼もすんなりと引き受けてくれました。現在彼女は京都のシーシャバーで働いています。そんな彼女の分身となった本作品を長い時間見ることもないかと思いますが、一緒に記念写真を撮っていただいても構いませんので、どうぞよろしくお願いいたします。

(作家コンセプトボードより引用)