キャンパスが美術館

ARCHIVE展覧会アーカイブ

  1. HOME
  2. 展覧会アーカイブ
  3. 木内 貴志 個展 「木内妄想芸術大学作品展 -独りホームカミング-」

木内 貴志 個展
「木内妄想芸術大学作品展 -独りホームカミング-」

2016年5月23日[月]—6月25日[土]
12:00—18:00
日曜休館 *ただし、6月5日[日]は開館

Design : 正木 裕介

展覧会概要

 成安造形大学【キャンパスが美術館】では、木内貴志による「木内妄想芸術大学作品展 ─独りホームカミング─」を開催致します。

1998年に成安造形大学洋画クラス研究生を修了した木内は、「キウチズム」なる個人イズムの確立を追及し、自身を取り巻く社会や美術といった制度の問題点や矛盾点を浮かび上がらせ、制作の基盤にしています。
その作品には「駄洒落」「滑稽さ」が盛り込まれ、また軽やかな「自虐ネタ」も相乗して、鑑賞者の笑いやツッコミを誘発させます。それらは、学生時代に開催した初個展「木内貴志大回顧展」(1997・VOICEギャラリー)にはじまり、「第1回木内賞作品展」、「キウチアニュアル2000」、「キウチビエンナーレ2001」、「キウチトリエンナーレ2004」、「キウチビデオフェスティバル2007」など一貫して、絵画や立体、映像作品、パフォーマンスなどの表現方法を用いながら続けられています。

本展では、木内の妄想により作り上げられた芸術大学(=木内妄想芸術大学)の作品展として、これまでの作品を展示する回顧展です。学生時代に制作した作品から、本学学生の協力を得ながら制作された新作まで、キウチズムの原点に触れることができる貴重な機会となるでしょう。

成安造形大学【キャンパスが美術館】
 
---
あの頃は(ハッ!)母校のキャンパスは美術館ではなかった。
美術館どころか、ギャラリー空間もなかった。
出来たばかりの大学だったので、まだ使ってない部屋はあったけど。
なので、大学に余ってたコンパネを拝借して黒く塗り、移動式の平面画廊として勝手に展示したりした。

あれから22年ほど経ったかしら。
キャンパスは正式に美術館に・・はなってないにしても、教室は増え、展示スペースも増えた。
時代の流れ(って大袈裟かしら?)でクラス編成もだいぶ変わったみたい。

その間、僕は卒業→居残り一年を経て、一度新設クラスのアシスタントをしたりしつつも、母校とは関係ないとこで働き、また活動してきた。
そしてこの度、独りでホームカミングすることになった。
校舎や風景や教員の方々も変わり、もう自分が通ってた頃の面影も薄れた母校で、自分の22年くらいの活動で出来てきた「作品」と称された物をできるだけ集めて展示し、妄想の芸術大学の制作展をしたいと思てます。

まあ、僕みたいな者でもホームカミングするのですから、皆様もぜひこの機会にホームカミングしてみて下さい。
 
木内 貴志(とりあえず美術家)
 
---
木内貴志は美術が好きだ。
それは尋常ではない。
成安造形大学の初年度生である彼は、入学して2年目の夏に「アートはじめました。」と大書したかき氷屋もどきのフライヤーを印刷し学内に貼りまくった。この時、彼において美術家としてのスタートは切られていたのだろう。そして卒業前の初個展は、なんと「木内貴志大回顧展」と銘打たれていた。

以降、一貫して、社会の制度や慣習(とりわけ美術業界)をユーモラスかつアイロニカルに作品化してきた木内は、その表現方法も絵画・オブジェ・インスタレーションと自在に展開しているが、彼の作品にいつも漂うどこか野暮ったい手づくり感覚や人間臭さのなかに、既成のシステムを茶化しながらも、けっしてシニカルではなく、対象への深い思い入れと愛情が伺えるのである。

大学で担任だった私はこれまで彼の活動をほぼ見てきたが、そのスタート時に定めた自らのテリトリーに捉われず拡がっていくことを期待して、出自たる大学での個展と出会いたいと思う。

今井 祝雄(美術家・成安造形大学名誉教授)
 
 
 
*関連イベント「『現代アート』という表記反対プロジェクト」レポートはこちら

出展作家

木内 貴志 | KIUCHI Takashi

展覧会の様子

展覧会詳細

木内 貴志 個展
「木内妄想芸術大学作品展 -独りホームカミング-」

会 期|2016年5月23日[月]—6月25日[土]12:00—18:00
休館日|日曜日 *ただし、6月5日[日]は開館
会 場|成安造形大学【キャンパスが美術館】
  • 04ライトギャラリー
  • 05ギャラリーウインドウ
  • 06ギャラリーアートサイト
主 催|成安造形大学【キャンパスが美術館】
PAGE TOP