山本は、一粒の米や一円玉といった日常の中で見落としてしまいがちな些細な対象を見つめることから制作を始めている。一つ一つは小さく身近な存在だが、それが何百何千と積み重なることで像を結び、現代社会を風刺するユーモアを纏うことでミクロとマクロが交錯する作品となっている。本展では、硬貨をフロッタージュして対象を描く《One coin》シリーズと、無数の一円硬貨が空間に敷き詰められることで異なるイメージが立ち上がる《One》を展示する。

山本 雄教 | YAMAMOTO Yukyo

1988　京都府生まれ
2010　成安造形大学日本画クラス卒業
2011　成安造形大学研究生修了
2013　京都造形芸術大学大学院修士課程ペインティング領域(日本画) 修了

｜主な個展｜
2025　「Reflection」アートフェア東京 至峰堂画廊ブース / 東京
2024　「Face to face」至峰堂画廊 / 東京
2024　「sign」+1art / 大阪
2024　「対面できない」ギャラリー恵風 / 京都
2023　「塵も積もれば山となる」大雅堂 / 京都
2023　「山本雄教：仮想の換金(priceless museum)」京都市京セラ美術館 ザ・トライアングル
2022　「Girls & Boys」ギャラリー和田 / 東京
2022　「〇〇〇〇円の芸術家」至峰堂画廊 / 東京、大阪
2021　「豊穣の空洞」河岸ホテル / 京都　など

｜主なグループ展｜
2025　「―無窮の姿―日本画家が描く富士山展」佐藤美術館 / 東京
2025　「Skeptically Curious：価値の変成をめぐる複数の試み」みずほ銀行京都支店 / 京都
2025　「META2025」神奈川県民ホールギャラリー / 神奈川
2024　「第9回東山魁夷記念 日経日本画大賞展」上野の森美術館 / 東京
2023　「META2023」神奈川県民ホール / 神奈川
2023　「ART AWARD IN THE CUBE 2023」岐阜県美術館 / 岐阜
2022　「たえて日本画のなかりせば：東京都美術館篇」東京都美術館 / 東京
2022　「市制90周年記念　わたしたちの絵　時代の自画像」平塚市美術館 / 神奈川
2021　「第8回東山魁夷記念 日経日本画大賞展」上野の森美術館 / 東京　など
 
｜主な受賞｜
2025　「第43回京都府文化賞」奨励賞
2021　「第8回トリエンナーレ豊橋 星野眞吾賞展」準大賞
2020　「京都 日本画新展2020」奨励賞・京都市長賞
2014　「TERRADA ART AWARD」優秀賞
2013　「京都府美術工芸新鋭展」公募部門大賞
2013　「美術新人賞デビュー2013」準グランプリ

参考作品

《 870円のビッグマック 》2024

《 Face to face 》