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キャンパスが美術館企画展
大﨑 緑 | OZAKI Midori

2024年5月31日[金]—6月29日[土]
11:00—17:00

00I棟エントランス

05ギャラリーウインドウ

《 常夜燈 》
H2850×W600×D600㎜ / 布にシルクスクリーン、墨汁、糸、木 / 2023

展示概要

演じるということに興味がある。それは、自身の役者としての経験からくるのだろう。演じることは、他者(演じる対象)とつながることであり、私と他者の境界をこえることである。私の中の様々な私(他者)に想いをはせ、共感し、理解すること。そして、身体を通してなぞることで世界とつながり、自身の記憶へと変容していく。それは、周りの環境や相手との相互の関係性によっても変化するものだ。私と他者、現実と虚構の移動自由な境界の獲得は、私に生きる輝きをもたらす。

シルクスクリーンを用いて制作を行っている。刷るという身体性を通し、版という境界をこえて新たに形を生むことは、演じることに似ている。境界をこえて相互の関係性をはかり合うこと、つながろうとすることと重なる。版を介した作業は、私の記憶を現実の世界へとつなぐ為の手段の一つと考えている。

 

〈近江に伝わる比良八荒の物語〉
比良や堅田、守山など、湖国の各地には地方風(比良おろし)により、湖に没した乙女の悲恋の物語が存在する。毎年三月下旬に吹く比良おろしは「比良八荒」と呼ばれ、哀れな最後を遂げた娘の怨念が嵐となって、湖をひどく荒らすと言われている。
「比良八荒の物語」の中に自らが入り、物語とつながり、私の記憶へと変容していく。大切な人を想うこと、強い信念に導かれること、ともに暮らしてきた自然への畏敬、日々の営みへの感謝と喜び……時空をこえて土地に受け継がれる人々の祈り。古来より、風や水の流れをうけて“ゆれる布”に、人々は呪術的な力を感じてきた。版を介し、布へ私の記憶の断片を重ねつなぎ合わせる。この土地を照らす祈りの灯りへと形をつなぐ。

 

 

(大﨑 緑)

出展作家

大﨑 緑 | OZAKI Midori


1985 滋賀県生まれ

2006〜2014 宝塚歌劇団 在団

2019 大阪芸術大学芸術学部美術学科版画コース 卒業

2021 京都市立芸術大学大学院美術研究科絵画専攻版画 修了


2023 「漁師と芸術家 -波を紡ぎ、営みを織る-」滋賀県立美術館Lab /滋賀

2021 「京都市立芸術大学作品展2020」京都市立芸術大学/京都


参考作品


 
《 常夜燈 》(部分写真)
H2850×W600×D600㎜ / 布にシルクスクリーン、墨汁、糸、木 / 2023

 
(写真右)《 Portrait -jyonomai- 》、(写真左)《 Portrait -honoo- 》
共に H3120×W2120㎜ / ビニールシートにインクジェットプリント、シルクスクリーン / 2021

 
《 transfer-dots #3-1 》
H530×W727㎜ / 紙にシルクスクリーン、木製パネル / 2020
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