2024年5月31日[金]—6月29日[土]
11:00—17:00
06ギャラリーアートサイト
織り、編み、結びの連続する形の美しさや、その制作工程・道具に関心を持っており、両者を切り離すことなく、同等に扱うことによって露わになる構造の美しさをテーマとして作品を制作している。近年は、自ら木枠機(簡易的な織機の一種)を制作することから取り組み、古道具、家具などを織機として使用する試みを行なっている。
ネットオークションでみつけた古い子供椅子を織り機として使用し、赤子用の着物「一ツ身」の構造を真似たものを制作した。子供椅子ならではの寸法と椅子の使用されていた痕跡から、かつてそこにあった生活や人々を感じさせ、付喪神のような暖かくも捉え所のない妖しさを覚える。
本展覧会では、古道具を織り機化することで現れる、道具と布の「形の一致」と「機能の一致」に焦点を当て、両者を切り離すことなく制作工程もその作品の一部とした展示空間を構成する。
(岩﨑 萌森)
岩﨑 萌森 | IWSAKI Memori
1999 愛知県生まれ
2021 成安造形大学芸術学部芸術学科空間デザイン領域コスチュームデザインコース 卒業
2024 「ファイバーアートサイコー」ギャラリーオーブ/京都
2024 「京都府新鋭選抜展 Kyoto Art for Tomorrow」京都文化博物館/京都
2023 「空にて型を成す」TheTerminalKyoto/京都
2023 「道具に寄る衣 衣に寄る型」KUNSTARZT/京都
2022 「国際芸術祭BIWAKOビエンナーレ2022」旧伴家住宅/滋賀
その他、個展・グループ展多数
参考作品