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キャンパスが美術館企画展
本学収蔵作品《寄贈浮世絵コレクション》

2023年9月1日[金]—9月24日[日]

06ギャラリーアートサイト

歌川広重《石山秋月》

展示概要

歌川豊広《近江八景・瀬田夕照》

柳々居辰斎《近江八景・三井晩鐘》

柳々居辰斎《近江八景・堅田落雁》

北尾政美《近江八景・粟津晴嵐》

作者不明《泥絵 三井寺・琵琶湖》

周磨(河鍋暁斎)《東海道名所之内・比叡山》

歌川広重《石山秋月》

歌川広重《唐崎夜雨》

歌川広重《粟津晴嵐》

歌川芳盛《東海道・瀬田唐橋》

歌川芳艶《東海道名所之内・石山之秋月》

歌川芳員《明智左馬助湖水渡り之図》

 

 

成安造形大学収蔵作品《寄贈浮世絵コレクション》

 成安造形大学が収蔵する浮世絵コレクションは七三件(九一点)に及び、近江八景や東海道の宿場町、大津絵など近江をモチーフとした作品を主体としている。このなかには浮世絵版画のみならず近江八景図の版画四点や、浮世絵以外に、琵琶湖畔を描いた泥絵一点も含んでいる。画家はすべて江戸時代末期から明治時代にかけて、江戸、東京で活躍した浮世絵師である。

 

「近江八景・三井晩鐘」、「近江八景・堅田落雁」は洋風表現を顕著に取り入れたもので、作品一覧では寄贈時のリストに従い、いずれも柳々居辰斎の作品としているが、「近江八景・三井晩鐘」は歌川国虎の作品である可能性も考えられる。筆者判定については後考に俟ちたい。また作者不詳の「泥絵 三井寺・琵琶湖」は、江戸時代末期に洋風表現と結びついて制作された泥絵の技法による近江名所図の一例として見逃せない資料である。現在の大津港あたりから北方、琵琶湖と三井寺を捉えた景観である。

 

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