2022年9月2日[金]—9月24日[土]
11:00—17:00
06ギャラリーアートサイト
コピー機が原稿を照明ランプで照らし感光体に映し出すとき、原稿を動かすと感光体には図像が伸びたり反転したり、モノクロの原稿が色鮮やかに転写され印刷される。この現象を利用し、印刷されたものを下絵とし銅版画の制作を行い、銅版画とコピー機2つの印刷技術を融合させた表現を模索している。
モチーフとなるのは自身が拾い集めた枯れた植物や、虫の遺骸、人工物の破片など、様々なものがあるが共通しているのはものが役割を終えそれでも形が残っているもの、ということ。放置していけばそのまま朽ちてなくなってしまうものを拾い集め記録のように作品にする。出来た作品を原稿とし、コピー機にかけたりもう一度銅版画にしたりする。その行き来の中でモチーフは形までもが変容し、新たな表情を見せる。
私は朽ちていくしかないものがもう一度自分の手で変容していく瞬間を見ようとしているのかもしれない。
(武雄 文子)
武雄 文子 | TAKEO Ayako
1994 大阪府生まれ
2019 京都市立芸術大学大学院 美術研究科 修了
主な個展
2022 個展(ギャラリー恵風 /京都)
2021 個展(GAMOYON Gallery /大阪)
2020 個展(GAMOYON Gallery /大阪)
主なグループ展
2021 「紅梅町版画工房 工房展」(ギャラリーHOT/大阪)
「Drawing in myroom」(GAMOYON Gallery/大阪)
2020 5人展(ギャラリーアライ/兵庫)
参考作品
《Decalcomania-View-》
2022/227×348mm/エッチング
《Decalcomania》
2022/352×443mm(シートサイズ)/エッチング