2020年10月23日[金]—11月14日[土]
11:00—17:00
06ギャラリーアートサイト
『みえるものとみえざるものを繋ぐこと』
私は10代後半に病気を患い、その頃から身体と精神のバランスについて考えるようになったことをきっかけに、生命の形状や存在を探るための行為として制作活動を始めました。
模索する中で、日本人のルーツである神道に触れたことから、作品を制作することは、みえざるものに形を与える、祈りの行為であると考えるようになり、近年は絵画表現を中心に『みえるものとみえざるものを繋ぐこと』をテーマとする作品を制作しています。
プロセスとしては、先ず日々の中に溶け込んでいる「みえざるもの」に触れるためのツールとして、実在する何気ないものどうしを組み合わせ、「依り代」としての立体物を作ります。
次にそれらをなぞるように平面として描き起こし、架空のモチーフを交えたあらゆるイメージを合成、解体しながら絵画として構築します。
五感によって構成される「実在」と、思考や感情による「架空」を画面上で混在させることで、「みえるもの」と「みえざるもの」、それぞれの境界を多面的・多角的に探ろうと試みています。
日本においては、古くから多神教の文化があり、アニミズム信仰に始まり、どんなものにも霊魂や精霊が宿ると信じられてきました。
時に神として、時に妖怪やお化けとして、みえざるものに形を与え、特別なものとして祀る人々の精神性は、確かなものと不確かなものを繋ぐための行為であり、芸術の役割もまたそうであると感じます。
私は自らの作品を通じて、時代とともに変化はしつつも、現在を生きる私達にも脈々と受け継がれている日本人としての精神性や祈りの形を考察し、問いかけたいと考えています。
1988 京都生まれ
2010 京都精華大学芸術学部 版画専攻 卒業
個展
2018 「√ root」(2kw gallery/滋賀)
2017 「punctuation」 (VOU/京都)
2016 「5時の点は白と黒」 (the three konohana/大阪)
2014 「中空の雲をつかむように」 (the three konohana/大阪)
2013 「pipe dream」 (トーキョーワンダーサイト本郷/東京)
2012 「Tangent point 0」 (neutron tokyo mini gallery/東京)
2011 「kan△navi」 (GALLERY wks./大阪)
グループ展
2019 「韓日藝術通信2019 温度/온도」 (清州市立美術館別館ギャラリー・韓国 清州)
「OPEN STUDIO ×10」 (GURA スタジオ・京都)
2018 「日韓藝術通信part3」 (嵯峨美術大学・京都)
「SAEM どんな問い?」 (清州市立美術館別館ギャラリー・韓国 清州)
2017 「韓日藝術通信part2 Cross point」 (忠北文化館森ギャラリー・韓国 清州)
「points of departures」 (Arena 1 Gallery・アメリカ カリフォルニア)
2016 「ULTRA×ANTEROOM exhibition 2016」 (HOTEL ANTEROOM KYOTO・京都)
2015 「liquid section」 (2kw gallery・大阪)
「ART OSAKA 2015」 (ホテルグランヴィア大阪・大阪)
2013 「岐阜と宇宙民芸」 (なうふ現代・岐阜)
「Que sera sera Vol5 in Paris」 (エスパスジャポン・フランス パリ)
「C’est moi ? 2」 (GALLERY MAISON D'ART・大阪)
「第3回 Dアートビエンナーレ」 (ダイテックサカエビル・愛知)
「シブヤスタイル vol.7」 (西武渋谷店B館 8階 美術画廊・東京)2012
「C’est moi ?」 (GALLERY MAISON D'ART・大阪)
「トーキョーワンダーウォール公募2012」 (東京都現代美術館・東京)
受賞
2013 Dアートビエンナーレ2013 入選
2012 トーキョーワンダーウォール公募2012 入選
GOLDEN COMPETITION 2012 入選
2011 Dアートビエンナーレ2011 入選
2010 GOLDEN COMPETITION 2010 U35賞
2008 アクリルアワード2008 美術手帖賞
パブリックコレクション
ターナー色彩株式会社
大阪芸術大学
ホテルアンテルーム京都