撮影|寿福 滋
展示概要
「太鼓まわし」は、大津市坊村に位置する葛川明王院の本堂で、毎年7月18日に行われます。この日は、比叡山回峰行者の一行が、夏安居(げあんご)と呼ばれる明王院参籠の8日目にあたり、葛川地区の氏神である地主神社(明王院に隣接する)の例大祭の日となっています。日が落ちると、地主神社の氏子たちは各集落から大高張提灯を掲げて集まり、伊勢音頭を歌いながら、ゆっくりと時間をかけて参道を進み、本殿前に提灯を並べて献灯します。その後、明王院本堂 にて「太鼓まわし」が行われます。 展示では、デザイナー/アーティストである外山 央氏が、暗闇でおこなわれた「太鼓まわし」を音と光で編集し、サウンド・インスタレーションとし表現し展示しています。
出展作家
外山 央|TOYAMA Hiroshi
2005年より、グラフィック・デザイン、写真、映像、サウンドなどのメディアを用いて活動を行う。
2007年より、デザイナーズグループ「intext」に参加。
2009年より、アート/デザインユニット「softpad」に参加。
intextの活動として、これまでに、
「fount」(2012)、「book」(2013)の2枚のアルバムをリリース。
night cruisingからのコンピレーション・アルバム「tone」(2012)に楽曲提供。
主な展覧会に、
2016年「vanishing letters」standing pine(愛知)
2015年「VOLTA11」MARKTHALLE (スイス)
2012年「phono/graph」DORTMUNDER U(ドイツ)など。